『ブラジルから来た少年』 | 公式塾長のブログ

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理科という教科は以前からも言っているように自分にとってめんどくさい教科であり、勉強するのも教えるのも七面倒臭いのだが、最近無性生殖なるものを勉強している。これは有性生殖とセットで出てくるのだが、要は子どもができる上での遺伝子が関係しているらしい。親と姿形全く同じものができるのが無性生殖である。これは普通じゃがいもやらの植物に特徴的だが、人間世界でも無性生殖ができるらしい。それがクローンである。クローンは自分では昔パーマンというアニメで出てきたコピーロボットとかそんなものだと解釈している。で、あ、こういう使い方もありね、と思ったのがこの映画である。この映画で言いたいことは、主役のグレゴリーペックが、どっちかというとユダヤ人にしか見えない。ユダヤ狩りをするアーリア人種の役なのに。2枚目大スターだった俳優を悪役で起用するのは大いにあっていいことだが、どうもミスキャストに感じる。そして他の方も言っているように、少年、ではなく、少年たち、の方が映画の意味的に合っている。ただ、少年という表現が全く合わない少年なのだが。ヒトラーは血が嫌いだったそうである。したがって、このクローンはこの時点で失敗である。ヒトラーではない。さらに言えばクローンが泣くことはあるのか。この映画でクローンは泣いている。人間性があるということか。この泣きが、ローレンスオリヴィエ卿にクローン絶滅を思いとどまらせた原因ではないか。ただ間違いなく、このクローンたちは犯罪者になるだろう。ヒトラーとは言わないまでも。もしやヒトラーよりタチの悪いものかもしれない。ということで、まさか理科の知識がこんなところでつながるとは思ってもいなかった。