このコラムのテーマは、現在流行している‘風疹’。いわゆる‘はしか’である。この病気、現在では治療法があるが、昔は結核同様、不治の病とさえ言われた。子どもがかかってしまえばまさに死んでしまう。
で、なぜ風疹とクリスティが関係するかというと、この本ではある殺人事件と風疹が重要なポイントになる。クリスティは全般にそうだが、犯罪の加害者というより、犯罪の被害者の性格が事件に関わる。それも宿命と言ってしまえばそれまでだが、風疹という病気によって運命を狂わされた人間もまた、宿命を宿していたのかもしれない。松本清張の‘砂の器’もそんな感じだった気がする。(映画版。加藤嘉の演技がすごすぎた)