乳酸菌はどうしても生きて腸まで届かないといけないのかというと、最新の研究によると別にそういうわけではないそうで。

そもそもヨーグルトでもなんでも、ほとんどの乳酸菌は腸に届く前に胃酸や胆汁酸で死ぬんですけど、死菌が届けば腸で免疫アップする効果は発揮されるそうです。
たとえ生きて届いたとしてもどうせヒトの腸内で増殖はしないから摂取し続けるしかない。

この腸内細菌学の先生のインタビュー記事面白かったです。
ちょっと難しいところもありますが、胡散臭い健康サイトの記事をたくさん読むより納得感がすごい。

光岡先生は善玉菌・悪玉菌という名称を作った農学博士・微生物学者で腸内細菌学のパイオニア。関係ないけどお名前の由来が老子の「足るを知る」ってなんという知的なご家庭にお育ちなのか…

腸内に存在しているビフィズス菌の割合を保つことが健康につながる。そして乳酸菌を摂取すると、乳酸菌の生死に関わらず、自分が持っているビフィズス菌が増える。まじかー。

生きた乳酸菌神話もそうだし、昔は「そういう常識」だったものも最新の研究では覆されていたりするんだけど一般人の常識レベルではなかなか更新されていかないんですよね。よく考えるとお母さんやおばあちゃんが言ってたレベルの古い家庭の常識由来だったりして。その知恵袋はときどき疑ってみたほうがいい。
腸内細菌学はまだわからないことも多いそうなので、まだまだ見守っていかないといけませんね!研究者の皆様ありがとう。

ちなみにこれは他の先生の記事で読んだんですけど、食べたものから入った菌が体内で増殖してたら怖いじゃん、みたいな内容で た し か に …!って思いました。いい菌も悪い菌も、腸に届くまでにみんな死ぬ。それでいいのだ。

長々と何が言いたかったかというと、加熱すると乳酸菌は死にますが、煮てしまっても特に問題はない!ということです。
ハイ、そんなわけでね!毎日寒いから酸っぱくて冷たい漬物食べるのつらいし、冬はザワークラウトとか白菜漬けとかをスープにしています。
わたしにとっての乳酸菌野菜は、腸にいいのはもちろんなんですけどいつでも使えるカット済み保存野菜としての一面も多分にあり、炒め物や汁物の具として大活躍しています。

最近よく作ってるのが紫キャベツのザワークラウトとフライドオニオンを使ったスープ。
鍋に水、袋から出した発酵紫キャベツ、在庫のフライドオニオン、スープのもとを入れてくたっとするまで火にかけるだけ。(鍋キューブ鶏塩を愛用)

使ってるのは業務スーパーのフライドオニオンなんですけど、時間をかけて作ったようなコクのあるスープになってとってもおいしい。
チーズとか卵とか落としてバージョンアップしてもいいですよ。

あとは白菜漬たっぷりの豚汁もよく作ります。
もともと酸菜白肉鍋用に作り始めた白菜漬けなので、豚肉によく合うんですよー。
発酵させた生姜とニンニクも入れます。すりごまなんか追加してもおいしい。

発酵ニンニクは夏に作ってこりゃ失敗だと思って放置してたペーストのやつなんですけど、1ヶ月くらい放置しておいたらおいしくなってたので結局使っています。
しょうがは薄切りで乳酸菌漬にしていて薬味に使ったり(甘くないガリみたいなかんじ)、さらにミキサーでペーストにした状態のを使ったりしています。便利です。

寒い日が続きますが、腸内環境整えて乗り切っていきましょう。

発酵にんにくペースト&黒にんにく