この五井野博士の講演会は、日本に最初に来たゴッホの絵画『芦屋の向日葵』が戦災で焼けた為に、この絵を復活させるべく昨年8月に向日葵の絵を描き、兵庫県で展覧されると各大手新聞、英字新聞がこぞって掲載、話題になったことから始まる。そして昨年11月から「ゴッホの日本文字解読と向日葵の復活」と題して、福岡を皮切りに熊本、福島、さらには札幌や長野等で行われ大反響となった。
あおぽでは平成15年3月から五井野博士の「ゴッホの日本文字の解読」を連載して大好評を得たのですが、言論出版妨害にあい、連載を途中で中止した経緯があった。しかし海外で新聞や雑誌で反響を呼び、再び日本で注目され始めたのである。そこで遅れながらも郡山市の講演会を取材してみた。
左脳と右脳
<芸術や創造性を発揮するのは右脳>
五井野博士はまず最初に「歌川広重の東海道五十三次には元画があり、その絵と比較すると広重の絵は間違いだらけです」と述べ「赤ちゃんは生まれて目を開いた時、右脳でものを見ているが、学校教育で記憶学習になって左脳の勉強が始まる。しかし明治までは見たまま、感じたままを瞬間的に記憶する右脳で作品を作っていた為に、世界で誇れる芸術大国であった」と説明した。
そして、歌川広重の東海道五十三次と歌川豊国の浮世絵を比較しながら間違いを映像で分かりやすく説明、さらに、月に降りたアポロの写真や9・11(ペンタゴン)の写真から間違いを指摘して、いかに私たちは絵を見ないで先入観で判断しているかを気が付かせ、しっかり絵を見ることの大切さを話してくれた。
また、博士は「江戸時代は物を繰り返し大切に使い、リサイクルの習慣が人々の間に根付いていた。便所から汲み取られた排泄物は堆肥として高額で取引されていたし、隅田川の水は飲めたし、農家の家は大きく、庭には池や花壇があり、家の中には床の間などに美術品が飾られたりして、芸術が身近にあった。西洋では農民は農奴として扱われ、ミレーやゴッホの絵画に描かれている様に生活は貧しかった。いかに江戸時代は豊かで素晴らしかったか?外国人は日本人の芸術感覚やリサイクル習慣を見て驚いた。今は日本とヨーロッパの良さが逆転している」と日本の良き時代の説明をした。
ゴッホの日本文字の解読
映像で詳しく説明
これまでゴッホが描いた『雨中の橋』や『梅の花』のゴッホの文字を、日本の研究者たちは装飾文字と説明していたため、誰もゴッホの書いた文字を判読しなかった。五井野博士が世界で初めてゴッホの日本文字を解読し、平成7年には世界的に有名なエルミタージュ美術館で展覧会と講演もしている。世界各国が五井野博士を賞賛している中、日本でもゴッホの講演が昨年から始まったのである。
郡山市であおぽと同じ情報紙を発行し、配布業も行っている(株)企画室・コアの三田社長は「目からウロコが落ちるような話を初めて聞きました」と感嘆の声を上げた。
しかし、講演会はもっと聞きたいという余韻を残して終了、さらに続きを聞きたいと思うのは当然なのだが、今度は秋田でも是非とも講演会を開いてもらいたいとお願いしている。
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