香港も先週の27度の気温から平均10度を切る冬になりました。
家の中は、不思議な隙間風が普通すぎて夫に指摘されるまで気付きませんでした
私は子供達の学校が冬休みに入り、バタバタしていてブログを書く時間がありませんでした
漫画にハマって世界に没頭していた
娘の友達の話
今回の話は、娘のお友達の話です。
娘のフレンドグループ(仲が良くランチタイムなどで一緒に過ごすグループ)に学校に来ない、来られない?男の子がいます。
いわゆる不登校です。
数年前からその子の話を娘がよくしていたので、ずっと気になっていました。
彼が学校に行かなくなった本当の理由は本人にしか分からないと思いますが、家庭環境もかなり複雑そうです。
ご両親が離婚してしまい、父親が子供達を引き取り、母親は中国へ。
そして母親は再婚し別家庭を持ったと言う、子供の立場にしてみたら聞いているだけで胸が締め付けられる境遇
コロナ渦中ではオンライン授業が1年半近く続いた状況だったので、全く目立たず。
多分オンラインでは普通に出席していたと思います。
オンライン授業から対面授業に切り替わった時、彼の生活は上手く切り替えが出来なかったようで、何日も学校へ来ない日が続きました。
娘曰く、オンラインゲームにハマりすぎて、昼夜逆転。朝6時ぐらいまでゲームに没頭。
学校へ行く時間には起きられない
と言うか、登校時間に寝る生活
お父さん一人手での子育て(ヘルパーさんはいると思う)あまり強く注意する人も居なかったのでしょう。
お父様は香港の某有名大の教授でいらっしゃいます
娘達からも来るように声掛けしましたが、中々来てくれない日々。
しかし、たまに学校へふらっとやって来る。
それは始業式だったりイベントの時。
学校の方もそんな彼を見捨てずに、色々な打開策を提案していったそうです。
私はいつか転校していくんじゃないのかなと思っていたのですが、それはせず。
香港内外での転校が普通の文化。
何か問題があったり、ステップアップだったりして学校を転々とするのは普通の事。
もちろん日本人でも。
しかし、難しいお年頃。
彼が学校に来る事はとても少ない。
途中はプロゲーマーになると言う夢を持っていたらしいのですが、腕前はイマイチだったそう。
超一般的な腕前の娘と同じぐらいとか
特に去年はIGCSEの試験があったため、流石のインター生達も試験に向けて勉強に必死でした。
仲間達も
「もう試験も受けられないし、学校辞めるんじゃない?」
と、諦めモード。
学校に来ていなかったのでIGCSEの選択科目もしていなく、結局試験は受けられませんでした。
子供達の学校ではIGCSEを受けないとIBDPや他の卒業試験も受けられない規定。
試験を受けない限り、卒業が出来ないそうです。
学校側も悩んでいたらしく、よく先生が彼の様子を娘達に聞いてきたそうです。
「彼の様子はどう?」
そして昨年度末に、心境の変化があったのか
11年生をもう一度やり直しIGCSEを受ける、
と言う事でまとまったそうです
香港では一年をやり直す子はちょこちょこいます。
理由は色々。
病気だったり来られなかったりなど。
学業の面でもよくある話。
小学校でも明らかに遅れ気味な子は、もう一度同じ学年を勉強し直す事を、学校側から提案されると聞きます。
ご両親がバリバリのネイティブスピーカーのお子様がやり直しになった時はびっくりしました
お母様曰く、
「ちょっと自国の文化で遊びすぎちゃったのよね〜」
と、あっけらかん。
実際、幼稚園生でもそう言う子はいました。
今年度になって変わった?
彼の中でも何か変わったのか、今年度は今のところよく学校に来ているらしいです。
しかしこの学校、11年生と12年生では制服が違うのです
そう、娘達のグループで1人だけ制服が違う…。
私だったらキツイな…と思いますが、多様性を大切にしている学校。
彼も周りもあまり気にしていない様子です
久々に通学しているので、身体的にも色々不具合が出ているそうです。
速攻コロナに感染したり(外出しないので今まで感染する機会がなかった)、骨が痛いなど。
何あれ、私的に陰ながら心配だった彼が1年遅れてしまったとはいえ前に進んでいる姿を見て安心しました。
引き続き応援していきたいと思います