こんにちは。青鬼です。
2023年12月の初めに仕事の都合で香川県高松市に移住しました。
香川県といえば讃岐うどん。
否、うどん以外のものが思い浮かばない...
我々本州の人間は、あまりにも高松について盲目的であった...
この記事は迷妄無知なる本州人の眼を明かしめ、以て物の格(いた)りとし、知の極まり、意の誠とならしむる助けとならん...
まぁ〜うどん屋の多いこと!
何はともあれうどんである。
岡山駅から瀬戸マリンライナーに揺られること一時間、我々は高松駅に到着した。
駅を出て歩くこと30秒、早速うどん屋が目に留まった。
うどん屋、マジで多い。
下手をするとコンビニと同じくらいの間隔で出会う。
店によっては早朝から営業していて、店じまいは15時くらいという店が多い。
そのうえ、安い
かけ(小)150円くらいからある。
たしか10年くらい前に旅行で来た時は100円からあったので、小麦の値段高騰が影響しているのかもしれない。
高松駅前のめりけんやに入る。
もう夕方であるが、この店は夜まで営業していて有難い。
店内は賑わっている。
まずはかけうどん(小)と天ぷら
讃岐うどんの汁はいりこ(煮干し)出汁がベースで、鰹とは違った香りとうまみがあります。
天ぷらとは魚のすり身を揚げたもので、さつま揚げとか揚げはんぺんの親戚である。
10センチ余の細長い長方形にしたものがよく見られるが、この店では丸型であった。
麺はつるつるして、コシもしっかりある。
醤油より出汁の味が強く、朝メシにもよし締めにもよしといったところ。
この1か月、数店のうどんを食べてきたが店によって特徴が結構違うな〜と感じた。
本ならなんでも揃う‼︎宮脇書店‼︎
日本全国に展開する宮脇書店の総本店が高松市にはある。
総本店だけあって売り場面積はめちゃくちゃ広く、品揃えも最高だ。
ぶらぶら見てるだけで1日潰せる。なんなら1日では回れないほどである。
ちなみに、学生時代に来た時は「陽明学入門」というハードカバーの本を買った。一万円くらいしたが全く読んでいない。たぶん実家の物置にあるんじゃないかな。
好きなコーナーは雑誌売り場だ。
摺りたての雑誌がこれでもかと並べられ、真新しいインクの匂いが鼻腔をくすぐる。
古代からの戦場、屋島
エヴァンゲリオンのヤシマ作戦が那須与一の逸話に由来することは、キモオタ諸兄のご存じの通りだ。
本州には見られない、台形の山。
屋島の戦いの地が高松にあることは私は浅学のため知らなんだ。キモオタじゃないし。
屋島は瀬戸内海に突き出た半島で、源平合戦の頃は海に隔たれた島だったらしい。
標高300メートルに満たない山で、瀬戸内海の海上交通を睨むにはもってこいの地形だ。
お遍路の84番札所 屋島寺もあり、山頂までの道も舗装されているからハイキングにはちょうどいい場所だ。
実際、地元の小中学校では校外学習のルートになっているそうだ。
気合を入れて登山靴を履いてきたが、無用の長物であった。
スニーカーで十分なほどには道が整備されている。
登山口入り口から30分も歩けば頂上に着く。
ちょうど晴れた日であったから、素晴らしい見晴らしだった。
帰り道に「屋島城跡」の看板があるので寄ってみる。
源平合戦の頃の城かと思ったら大違いで、白村江で大敗した後の防護要塞だそうだ。だから読み方も「やしまじょう」でなくて「やしまのき」である。
城門は復元されており、石積みの立派な物だった。無論大陸の技術が使われてるものだから、当時最新鋭の砦というわけだ。
急に古代史が立ち上ってきて、タマラナイ気持ちになっちゃうね。
複雑奇怪!香川めし!
石を投げればうどん屋に当たる。
犬も歩けばうどん屋に当たる。
薮からうどん。
全ての道はうどん屋に通ず。
うどん屋が多すぎる。
「うどんって飽きるものじゃないですよ」
県民のT氏の発言である。
このゆるキャラを見たら分かるだろう。
この土地の人間はうどんの食べ過ぎで、脳味噌がうどんに置き換わってしまったらしい。
その証拠がこれだ。
ワンちゃんのうどん
愛犬にもうどんを食べさせなきゃいけないんだそうだ。
とはいえ、うどんの他にも名物があるそうだ。
まずは骨付き鶏。
骨のついたもも肉をスパイスで味付けしてグリルする。丸亀市発祥だそうだ。
もとは居酒屋のメニューで、塩味の強い味付けが酒を進めさせる。
クリスマスには七面鳥の代わりにこれを食べるのが慣わしである。
また、正月のお雑煮が変わっている。
「あんもち雑煮」というのだが、名前の通りだ。
うどんと同じいりこ出汁に大根、金時人参を入れ、味付けは白味噌。そこにあんころ餅を入れる。
あんころ餅を雑煮に入れるのは他の地域ではないだろう。
しかしこれが白味噌と合って、なかなかうまい。
おそらく丸餅ではずっと味気ないものになると思う。
讃岐三白といって、江戸時代以降、讃岐では砂糖、塩、綿の生産が盛んだったそうだ。
とはいえ砂糖は高級品だから、ハレの日に食べようということで、こうした雑煮が生まれたんではなかろうか。
案外美味しいのでみんなも作ってみよう!
てなわけで私は高松に住んでいます。
四国には知り合いも友だちもほとんどいないので、寂しい日々を送っています。
遊びにきてね!