11月広島県福山市
さて前回の続き・・でございます。
秋も深まる いや この場所はもはや冬でしたね。
毎日毎日寒くて 塗装も乾かなく苦労してた日々でした。
朝、現場にやって来ると必ずと言っていいほど落ち葉でいっぱいになってます。
このままでよい感じなのですが。
設定は、春のシーン
これは まずいと言うことで美術スタッフさんたちは大掃除で大変な毎日でした。
僕たちは擬木の周辺掃除して作業開始。
木に表情を付けて 足元を苔むした感を出していきます。
遠くから見たら大分馴染んできましたね。
あ~だ こ~だと こだわりをみせる美術監督監修の元 段々と仕上がっていくのでした。
他の擬木たちも ホームセンターで売っているピートモスとか呼ばれる肥料?
それを着色 投げて擬木たちにつけていきます。
これが苔感たっぷりに演出してくれるのです。
後でで乾かすのに苦労しましたが(汗)。
投げつけてる うちのスタッフ。まるで遊んでるみたいでした。
で 苦労の末 一週間くらいで完成。
この間ほとんど日中は薄暗い山中で過ごしてました。
中々の苔感です。塗料散々使いました。(笑)
足元にはシャレコウベたちもちりばめられてます。
実はこのオープンセットそれだけでは収まらなく
春のシーンだからと地面をグリーンにして欲しいと・・・・
早速 周辺地面を グリーンに塗装するわけですが 困ったことに冬で地面が湿気てるから
これがまた乾かない おまけに一晩明けたら夜露で塗料が流れて着色できない。
あくる日また地面を染めて 製作部が用意してくれたジェットヒーターで無理やり乾かし
何とかきりに抜けた そんな毎日でした。劇中では何事もなかったように映ってますが(笑)
とまぁ こんな感じで 作業は終わったのでありました。
役者さんたちも本当にある大木と思ったらしく 裏にまわつて あ~セットなんだ~ と・・・
こういうのを聴くと 僕たちも鼻高々です。
ここからの見るのが好きでした。左も擬木です。
さりげなくこんな擬木もあったりします。イミテーションです。軽いです。
シャレコウベさんたちもセットを盛り上げてくれてます。
山おりてきて 神勝禅寺ロケ地
この間にも 盗賊たちの住処のセットも仕上げたりと
ビフォーアフターです。
こんな風です。
毎日 山の紅葉がきれいでした。
この作品もなかなか 美術はこだわりのセットが多く 紹介するのが楽しみな映画なのです。
また 順番にアップしていきますね。
ではでは・・・・
TAJOMARU
2009年9月12日公開
スタッフ
プロデューサー:山本又一朗
監督:中野裕之
脚本:市川森一、水島力也
撮影:古谷巧
美術:林田裕至
編集:掛須秀一
音響効果:柴崎憲治
ヴィジュアルディレクター:柘植伊佐夫
メイキングディレクター:平間絹乃
アクションコーディネーター:諸鍛冶裕太
音楽プロデューサー:古川ヒロシ
音楽:大坪直樹
製作:「TAJOMARU」製作委員会(トライストーン・エンタテイメント、フジテレビジョン、ワーナー・ブラザース映画、講談社、アミューズソフトエンタテインメント、博報堂DYメディアパートナーズ、シネマ・インヴェストメント)
製作プロダクション:トライストーン・エンタテイメント
配給:ワーナー・ブラザース映画
キャスト
畠山直光/新多襄丸:小栗旬
阿古:柴本幸
桜丸:田中圭
道兼:やべきょうすけ
鉄:山口祥行
猿:綾野剛
鷹:須賀貴匡
栗山秀隆:本田博太郎
畠山信綱:池内博之。
景時:近藤正臣
旧多襄丸:松方弘樹
足利義政:萩原健一