さて 大和ロケシリーズ最終回! 今回は映画で使用された漁船セットです。
これは広島県でのロケセッチング。
船体に増設された部分及び船体に、これから塗装エイジングを施します。
まずは船体中央部に 建込みさんたちが 小屋みたいなものを建てました。
で塗装エイジング 船体全体に、錆だの雨だれ汚しをかけ 竜神丸 完成。
映画では 主人公のお母さんが 爆撃で亡くなるシーンで使われました。
この船は て ことで燃やされてましたね。はかないものです。
さて 2隻目は映画の冒頭で登場する 明日香丸 です。
2005年6月 九州は天草に行けとの指令を受け 機材 材料積み込み
大阪よりフェリーで一晩、新門司から天草まで5時間余り 車を運転 ちょっとした長旅でした。
指定のマリーナに到着 中古の漁船にダミーの運転席が増設されてました。
この漁船 撮影用に500万円で東映が購入したらしい。
終わったらいくらかでここのマリーナのオーナーが 買い戻すとかなんとか言うてましたな。
確かそんな記憶が・・・
て ことで最初はこんな漁船どんなシーンに使うのだろう?
どうせ爆撃かなんかですぐ吹っ飛ぶようなやつやろ?
と勝手に思い込み こんな船 半日で作業終わるわいとさっさと仕上げて
観光でもして帰ろうなんて 浅はかな考えのもと作業を進めていいました。
そこに美術監督が登場。
船体の汚しに関してかなりうるさく指示。そんなにこだわる船なんかいな?
と ま、なんだかんだと 気合い入れ作業を進めて完成。二日間のお仕事でした。
完成した映画見たときは、何と大和とほぼ同等に登場する主役の仲代達也さんが操り鹿児島沖まで行く重要な魚船ではありませんか。そら、こだわるわな(笑)
台本全然読んでなかったのです。ちゃんと読もうと思った仕事でした。反省・・・・・。
船体に明日香丸の文字入れして 錆や雨だれを施します。運転席はまずは下地塗装準備。
作業は進み・・・・
船体全部 汚して 完成です。
この部分もかなりこだわっておりましたな・・・何せよく映ってた場所でしたから(汗)。
で 無事終了。その日のうちに さっさと新門司に向けて出発 道中ちょっとだけ観光。
天草四郎時貞ゆかりの地を訪れました。ま、歴史とは残酷なものですな。そう感じながら
天草を後に 京都へフェリー2泊の 一泊4日の旅でした。
寂しげにたたずむ 天草四郎時貞様
九州天草 美しい風景の連続で大変よいところでした。
仕事じゃなく 遊びで行きたいところです。
なかなか 行けませんがね・・・・・
ではでは