被災地から発生した災害廃棄物の処理について | 青木のりおオフィシャルブログ「変わらなきゃ!明日の川崎のため!青のりカフェ」Powered by Ameba

被災地から発生した災害廃棄物の処理について

川崎市議会議員 青木のりおです。


災害廃棄物の処理についての見解が市から送られてきました。


みなさんが心配をしてる放射能を帯びた廃棄物については、低レベルであっても移動が禁止されていることから川崎市で処理することはないとのこと。



下が、見解文


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要するに、「低レベルだから」と言って受け入れないとのことです。

しかし、このあたりの見解が、非常にデリケートなので、ちょっとした発言がさらに波紋を呼んだのだと

おもいます。


青木のりおの政策チームでは、共に川崎市に住んでいる

放射線医師との情報交換の一部を掲載しておきます。

彼も「低レベルだから」と言って受け入れないように警告を発してくれました。

毎日、放射線と向き合う、非常に非常に頼りになる先生です。

<抜粋>

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一応参考資料をまとめました。
最後に参考になるホームページのリンクあり

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まず、簡単な汚染の見方ですが、何年もそこで作業していると健康被害が出る可能性があるため”放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律”で定められた放射線管理区域は実行線量が3月あたり1300μSvです。

ちなみに僕は毎日管理区域内で働いていますが、こんなに被曝はしていません。しかし健康被害のおそれがあるため半年ごとに健康診断を受けています。

この値を毎時に直すと0.6μSv/毎時となり、文部科学省モニタリングや首相官邸のホームページを見てみると既に福島県の沿岸部というか東側半分の土地のほとんどが法律で管理しなければならない管理区域以上の汚染をされていることが分かります。

ただし、1~2年そこにいても健康被害はあまりないレベルの放射線量で、いわいる直ちに健康に影響しない値です。

しかし、十年以上同じレベルであれば健康被害がでておかしくない値です。

気象庁発表の風や雨によるその日の放射線汚染予測を見ても、福島沿岸部は強く汚染されている可能性が高い事を予測させます。

また、線量測定は地面からある程度距離をとって計測されています。土壌汚染した放射性同位元素から放射線が出ているため、より距離の近い土壌を直接測定すればその数倍から数十倍の放射線測定値が出る事は容易に想像できます。

要するにがれきの汚染はもっとひどいのです。

汚染されたのはがれきだけでなく野菜も同じです。

汚染野菜は福島を超えて、茨城、千葉などにも地域拡大しています。

農林水産省の呼びかけでは、汚染して出荷停止した野菜は、放射能の更なる拡大を防ぐためそのまま地面に放置し、腐ったとしても焼くことすら禁止しています。これは一カ所に集めて汚染野菜を焼却すると放射性同位元素が煙に乗って焼却場所の周囲の汚染がよけい強くなるからです。

野菜をがれきに置き換えると、がれきの焼却がいかに危険か分かると思います。

一つ一つが低レベルのがれきでも、広範囲のがれきを川崎市の焼却場に集中させることは、広範囲の放射能汚染をそのまま狭い範囲の川崎市焼却場周囲一点に集中させる事になり、川崎焼却場周囲は避難区域レベルの汚染をする可能性が高いです。

原子炉から出てしまった低レベルの放射性廃棄物の処理は焼却するとしても、放射性同位元素を吸着する特殊な煙のフィルターを持った焼却炉を用います。そして燃えた灰は全てコンクリート詰めにしてドラム缶に移して六ヶ所村の土壌に埋めています。

川崎市の焼却場の能力は知りませんが、恐らく放射性同位元素を吸着するフィルターはないと思われます。また、燃やした灰をコンクリート詰めする設備も六ヶ所村に運ぶ手段もないと思われます。

絶対に低レベルのがれきだから大丈夫という言葉にはだまされないようにして下さい。


被災地への協力の方法はがれきやゴミの処理以外にも沢山あります。

福島を見捨てるのかという無知な人の安易な批判は無視して、勇気を持ってがれき処理をやめる方針を立てて下さい。



農林水産省:汚染野菜の焼却禁止
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/seisan_haiki.html

低レベル汚染物の廃棄法:電気事業連合会
http://www.fepc.or.jp/present/haikibutsu/low_level/maisetsu/index.html

気象庁:汚染予測
http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/kokusai_eer.html

文部科学省:放射線モニタリング
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303726.htm

首相官邸ホームページ:放射線モニタリング
http://www.kantei.go.jp/saigai/monitoring/index.html



<以上>

「低レベルでも受け入れない」と「低レベルでも受け入れてはいけない」

と意見は一致しております。

ただ、そもそも福島の原発付近の災害廃棄物は、、低レベルで放射線を浴びているのではないかという疑問があるので、混乱してしまうのかと思われます。


結論ですが、低レベルでも汚染されていないことをしっかりと検査すること。

検査できる体制がしっかりと出来ることです。

当たり前のことを言っているのですが、目に見えないものなのでどうしても不安になりがちなのは、よくわかります。

今後は、福島で原発の作業をしている会社の社長も地元にいるので

混乱をまねかないようにして情報交換をしていきたいと思います。


みなさんが、冷静に対応出来るよう

信頼してもらえるように、行動していきます。


 

長いブログになってしまいすいません。

青木のりお