心理療法や
心理学なんて
わからない。

潜在意識も
顕在意識も
無意識も

どんな法則や決まりが
あるかも

いろんなひとが
いろんなことを
話したり掲示してくれて
たの

いまのわたしには
わからない。

神も宇宙も
わからない。

ただ、
いまは
なにもかにもに
ごめんねと

言い続けたいから
言い切れるまで

紙をやぶきながら
ごめんね、と
言う。

ごめんね、
お父さん。
ごめんね、
お母さん。
ごめんね、お姉ちゃん。

みんなの毎日に
不安と怒り、
気疲れとうんざりを
いっぱい
わたしは突っ込んだ。


ごめんね、
細胞のわたし。
ごめんね、
赤ちゃんのわたし。
ごめんね、
1歳のわたし。
ごめんね、ごめんね、ごめんね。わたし。
2歳、3歳、4歳、
5歳。6歳、7歳、

自分のこと
泣き虫、嘘つき、ダメだバカだ、醜い、トロいって

言われたとおり
頭のなかで
反芻してた。


ごめんね、わたし。

そして
嫌がられて泣かれて
叩かなきゃならなくて
恨まれてしまって

九九や書き取りや
きれいに揃えて
文字をかくことや
年賀ハガキやを書くことを

ちゃんと繰り返し
させて、おしえてくれた。

お母さん、

わたしのこと
しんどかったでしょう?

訳がわからないこと
だらけだったんでしょう?

心配で
どうなるかが
予想つかなすぎて

きっと
いまの私みたいに
怖かったんだ。

ごめんね。
ごめんね、ごめんなさい。