この間、『串屋横丁』に行った。通い慣れてる我々夫婦は、ブラックカードを持ってる。このブラックカードが有れば、最初の一杯が永遠に無料なのである。





その串屋横丁に、綺麗なカップルが来た。
シュッとしているカップルだ。
夫がしきりに目配せをする。
言いたい事を聞いてみたら、カップルの女性の方の洋服に糸が付いてると言うのだ。
位置的に私からの方がすごく見やすい。
それは服の柄ではないかと私は結論付けた。
それでも夫は納得行かず食い下がる。
よーくよーく目を凝らして見たら、確かに四隅を糸で括ってる感じ。
これは!
クリーニングに出して!
タグを!
付ける場所がなかったので!
糸で!
お店側が!
タグを括ったのに違いない!
その時すでに、クリーニングと言う言葉が見つからず、洗濯屋さんと言ってしまうほど酒が入っていた。
彼氏は何故気が付かないのか?
普通彼氏が気付いて注意すれば何の問題も無いんじゃない?
などと、こちらで会議が開かれた。
これは
この流れは
同じ女として(古くても女)
私が注意するしかないのではないか?
串屋横丁は、割と男の城であり、女(年行ってても)は少ない。
よし!
女性がトイレに行ったタイミングで私もトイレに行って、注意をしよう!
と決意した直後、カップルはお会計をした。
店を出て行く後ろ姿の彼氏の方にも、四隅の仕付け糸が!



調べたらそう言うブランドがあったのだった。
私が若い頃は、わざと洋服を裏返しにしたようなデザインの服とか、わざと下着が裾から出てる様なスカートとかが流行った。
そう言うのを着ていると、必ずおばさんが注意して来る。
それを馬鹿にしていた事を思い出した。
この世は若者で回っている。
平和
佳きかな