世の中は、腋毛とかスネ毛とかそう言う毛を無駄毛と呼んでいる。
無駄毛は嫌われる。
腋毛は嫌われる。
スネ毛は嫌われる。
陰毛も一部嫌われている。
全て無いのはダメで、ビキニラインと言って、そこの三角の部分からはみ出てるものだけ無駄毛と認定されて、苦労して除去される。
一部の陰毛も嫌われる。
様々な、美容業界から、様々な提案をされて、様々な無駄毛除去方法が提案される。無駄毛嫌いな面々との取引は高額で平和裡に終結する。
私も若い頃は無駄毛と格闘した。
他人に腋を見せる趣味のあった私は(エアロビクス)うーんと若い時より無駄毛の処理に悩んだ。
毛根焼いちゃうとか言う荒療治を行うサロンの広告の値段を見ては、ため息をついた。
世の中には、植毛と言う手段の為に、高額な取引を行う人がいると言う。
増やす事に高額な資金を投入する事は、すごく健全な気がする。
反対に除去する為に資金を投入するのは、人の道を外した行動なのではないだろうか?
私は腋がツルツルの女を軽蔑した。
そして、いつの間にかと言うか、無駄に腋を披露する趣味と疎遠になった途端、無駄毛に対する興味も忘却の彼方に去った。
そして更年期を過ぎて、ふと腋を見ると、無駄毛が一本もない。無いったら無い。
ふと脛を見るとそこにも有ったものが無い。