早朝、大好きな母方の祖父が息を引き取った。
90歳。
幽霊が出ると噂される場所に、夜中の12時に1人で確認に行ったり、
72歳でジェットコースターに乗って大喜びしたり、
膀胱癌の手術で入院した時も、勝手に点滴の落ちてくる速度を早めて看護婦さんに叱られたり…
そんな破天荒で面白いが、優しくて男気のある人でした。
亡くなる2日前、シンドくて話せない状態の中、一瞬だけ私を見てはっきりこう言った。
「エリカは… 何が食べたい?」
急な事でビックリした。
今でも私に何かしてやりたいと思ったのかな。おじいちゃんの愛情を感じて、嬉しくて泣くのを堪えるのが辛かった。
それが、私が最後に聞いた言葉。
母方の祖父母は2人とも優しくて、今でも可愛いカップルのように仲良しで、そんな2人が大好きでした。
お互いが、毎日のように
「おばあに会いたい…」
「おじいさんに会いたい…」
と言っていたそうだ。
1週間くらい前、おばあちゃんがお見舞いに行った時、酸素呼吸器をつけたまま
「おばあ、もっとこっちゃ来い。お前は俺が守ったるでな」
弱っていく体で、なおも、おばあちゃんの事を心配していました。
おじいちゃんが亡くなった後、おばあちゃんは歩くのもやっとの小さな身体を震わせて、みんなに「ありがとね、ありがとね」と言いながら、全身でオイオイ泣いてました。
「おじいさんが散髪してもらってカッコ良くなったって聞いたもんで…、ほんならワシも少しでも綺麗な姿見せよぉー思って髪さ(美容院のこと)行ってきたのに…。」
今まで苦労を共にしながらも、お互いを思いやってきた夫婦の絆を感じました。
1人ぼっちになった祖母の背中が更に小さくなって、可哀想…。
明日、明後日と、最後のお別れをしてきます。
おじいちゃん、ずっと大好きだよ。
本当にありがとう。