監督: Gyoo-min Kim
2016年公開
所要時間:19分
たった16分の短編映画ですが、
都会に生きるサチと、田舎で暮らすサチの家族の
透明感あふれる美しい日々が描かれていてとても素敵です。
ある日突然、認知症のおばあちゃんから都会に住むサチに電話がきます。
電話のすぐあと、母からおばあちゃんが危篤状態という知らせの電話が。
つまり、危篤状態だったはずのおばあちゃんから、
なぜかサチに電話がきたということ。
非科学的なことが起き、サチはすぐさまおばあちゃんや母が暮らす山の方へ。
美しい緑が生い茂るなか、サチは久々に家族と再会します。
おばあちゃんは臥せったままで他の家族と静かな時間を過ごします。
兄からは、幼い日にみた蝶を今朝また見たと教えられ、
サチは懐かしい自分の幼い日を思い出し始めます。
誰もがもつ幼い日の思い出や記憶を、
何かをきっかけにして思い出す過程を、
透き通った冬の空気のなか繊細に描いた映画です。