監督: 近藤 喜文
1995年公開
原作:柊 あおい『耳をすませば』(1990年)
所要時間:1時間51分

 

本作は、「耳すま」の略称で愛され続けるジブリアニメーション映画。
2022年にはなんと実写映画化もされました。
柊あおいによる同名コミックのストーリーをもとに制作されました。
中学生の少年少女たちが織りなす青春ロマンス映画。
読書が大好きな月島雫と、図書貸し出しカードにいつも雫よりも前に名前がある天沢聖司。
いつも聖司の名前だけを目にしていた雫は次第にどんな人なのか気になるように。
この図書貸し出しカードというのが時代を反映していて、
平成初期頃の中学校では当たり前のように存在していました。懐かしい。
 

雫が不思議な猫のあとを追って辿りついたお店「地球屋」で、
バロンというネコの置物との出会いも幻想的で素敵です。
学校で聖司と会った雫でしたが、第一印象は最悪だったのですが、
聖司があの「地球屋」でヴァイオリンを作っていたことを後に知ることに。
次第に惹かれ合う二人でしたが、
聖司の将来ヴァイオリニストになるのだという強い信念を目の当たりにして、
雫も自分の将来を考え始めるようになり焦りだします。
そして、一つの物語を書くことを決心するのでした。
この雫が書く物語の描写も本当に美しく、
ネコのバロンが登場するのもポイント。
「カントリーロード」のテーマ曲で贈るハートフルストーリーです。