監督: 山田洋次
2008年公開
原作: 野上照代『母べえ』(2007年)
所要時間:2時間13分

 

本作は、野上照代による自伝小説をもとに制作された映画です。
時代は昭和15年の東京で、
突然夫が治安維持法で逮捕されてしまい、
二人の娘とともに夫を信じ待ち続けた一人の女性の物語です。
 

吉永小百合が昭和の女性の強さとやさしさを見事に演じています。
割烹着を着た日本の母親像そのもので、
それはもしかしたら今では古いものなのかもしれませんが、
確かにいた人物の姿ですし、家族を守り抜くことのすごさもきっとあると思います。
絶望のなかここまで出来る人はいるのかと感動しました。