監督: オリヴァー・パーカー
2009年公開
原作:オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』(1890年)
所要時間:1時間52分

 

本作は、オスカー・ワイルドの小説をもとに制作された映画で、
同小説の映画化は本作で3回目となります。
ベン・バーンズ演じる美しい青年ドリアンと肖像画が織りなすサスペンス映画。
ドリアンは一流画家に自分の肖像画を描いてもらうのですが、
それがあまりに素晴らしい出来で巷でも噂になるほど。
しかし、ドリアンは肖像画のなかの自分は永遠にそのままだが、
実際に生きている自分自身は年を取っていくということに気付きます。
 

普通だったら当たり前のこととして気にも留めないことですが、
ドリアンは絶世の美男子。
自分の美貌に対して並々ならぬ感覚を持っていたからか、
普通の人には考えも及ばない精神状態へとなっていくのです。
老いと美という人間にとって永遠のテーマとも言える部分を見事に表現した作品です。