監督: 松本優作
2023年公開
所要時間:2時間7分

 

本作は、実際に起きた事件をもとに制作された映画です。
2002年に元東京大学大学院情報理工学系研究科助手の金子勇によって開発された、
Winnyというネットワークが問題となっていき、
その裁判までを描いたストーリーとなっています。
金子勇役に東出昌大があてられ、ただ純粋にネット開発する人物を演じ切りました。
現在でこそネット上での匿名は当たり前ですが、
Winnyはその先駆けといってもいいもので、
当時その匿名性もあって人気を博していました。
 

しかし、Winny上で様々な映像や音楽が無断転載され、
利用者たちによってどんどん広まっていったことが後々事件となるのでした。
しかし、包丁を使って殺人をしてもその包丁を作った人はとがめられない、
という常識と同じように、場としてのWinnyを作っただけの金子氏の逮捕は本当に正しいものだったのでしょうか。
彼と共に戦った弁護士たちの姿を描かれ、
彼らの熱意もとてもすごかったです。
こんな事件があったことも最近になってようやく知ったのですが、
その真相がわかってよかった。
なんでも、新しく現れるものは怖れられるのかもしれません。