監督: 平川 雄一朗
2022年公開
原作:柊あおい『耳をすませば』(1989年)
所要時間:1時間55分

 

本作は、ジブリのアニメーション作品『耳をすませば』のその後を描いた実写映画です。
もともとの原作は柊あおいによる漫画です。
中学生の雫と聖司の出会いから二人の成長が描かれていく青春×ファンタジー映画。
将来はバイオリニストになることを夢見て実行に移す聖司と、
進路に迷い小説執筆を模索していく雫の対比が描かれ、
甘酸っぱい二人の恋と、大人になっていく前段階の心の揺れが見事に表現されています。
今ではほぼなくなった図書カードやアパートの雰囲気など、
平成の日本の文化も本作で観ることができるのも◎
そして、何よりも本作ではアニメーションで将来の結婚を誓った二人のその後が描かれます。
かなーりリアルですし、賛否両論あるのもわかります。
テーマ曲の「カントリーロード」が「翼をください」になってしまっているのも、
人によってはびっくりするかもですが、
個人的にはあまり気にならず、大人になったのだしまた別の曲でもいいのではと思いました。
 

雫は小説家になることを諦めて編集者として働き、
聖司はイタリアへ留学してバイオリニストへの道を駆けあがっていきます。
しかも、イタリアで聖司に恋をする他の女性の存在まで・・・・。
アニメの印象を失いたくない人は観ない方がいいかもしれませんが、
これも新しい耳すばだと思える人はぜひ観てみてください。
アニメで描かれた中学時代、つまり二人の出会いや学校での友人たちとのやり取りなどが
実写で完全再現されているのでそこも見どころです。
バロンも出てきますし、案内猫も出てくるので猫欲は満たされます(笑)