監督: 片岡K
2004年公開
原作:綿矢りさ『インストール』(2001年)
所要時間:1時間34分

 

本作は、綿矢りさによる同名小説をもとに制作された映画です。
上戸彩演じる主人公の朝子は17歳の女子高生。
でも、学校に行くのがおっくうになり、
妄想のなかにいるイマジネーションフレンズのコウイチの助言で、
学校に行くのをやめて家のものもすべて捨ててしまいます。
そして、当時まだ11歳だった神木隆之介が演じるおませな小学生のかずよしと出会うことで、
朝子の人生は思いもよらない方向へ向かっていきます。
かずよしは朝子が捨てたパソコンを拾い、新しいアプリをインストールしました。
そして、自分の自宅の押し入れでそのパソコンを使っていました。
朝子と知り合ったかずよしは、
大人向けのチャットのバイトをしないかと朝子に提案します。
特にすることもなく、人生の目標も見出せなかった朝子は意外とあっさりと承諾。
 

しばらくバーチャルの世界で新しいことをしていた二人でしたが、
ある日突然ウイルスによってパソコンが壊れてしまい、
さらにはかずよしの継母にもバレてしまい
二人のつかの間の不思議な関係は解消されます。
突然することがなくなった朝子でしたが、
意外にも人とまた触れ合いたくなり、
イマジナリーフレンドのコウイチも脳内から消え、
また学校へ行けるようになるのでした。
ちなみにこのコウイチの存在も、
どうして朝子がはじめこんなにも無気力だったのかの説明になりますので、
本編最後までぜひ観て確認してみてください。