監督: 瀧本 智行
2010年公開
原作:阿川佐和子『スープ・オペラ』(2005年)
所要時間:1時間59分

 

本作は、阿川佐和子の小説をもとに制作された映画で、
主人公・ルイの起死回生を描いていく物語。
彼女は30歳という何かと揺れ動きがちな時期なのですが、
30年間ずっと一緒に暮らしてきた叔母が嫁いでしまって突然孤独になってしまいます。
まさか叔母が先に嫁いでしまうなんて思わないですし、
突然ひとりになったことで気が塞いでしまいました。
 

しかし、そんなある日、不思議な初老男性・トニーと、
いつも笑顔を絶やさない青年・康介がなぜか彼女の家に転がり込む展開となり、
突然3人の不可思議な同居が始まります。
そして、この同居によってルイの灰色の心が次第に変化していきます。
自分らしく顔を上げていけるようになるコツが散りばめられた良作です。
また、ルイを演じた坂井真紀の演技が絶妙で最高です。