監督: ニコライ・アーセル
2013年公開
原作:Bodil Steensen-Leth『Prinsesse af blodet』(2000年)
所要時間:2時間17分

 

本作は、18世紀のデンマーク王宮を舞台にして、
実際に起きた出来事をもとに制作された映画です。
当時、マッツ・ミケルセン縛りで
ほとんどの映画を観ていた頃に出会った作品です(笑)
18世紀のデンマーク王だったクリスチャン7世と、
その王妃カロリーネ・マティルデ、
そして侍医ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセの間に起きた
三角関係のきっかけと顛末が描かれていきます。
 

この侍医をマッツが演じています。
ストーリーは、ドイツに追放されていた王妃の遺書の内容をもとに描かれていく形です。
三角関係がすべて終わったあと、もう死期間近の頃、
若き日に起きたことを娘息子に宛てて書いているというわけです。
彼女が王に嫁ぎ、そこで出会った侍医との関係や、
愛人になった侍医と共に啓蒙思想に基づいた政治改革をしたこと、
そして、その結果国民からの反発によって
愛人だったヨハンが逮捕、処刑されてしまうまでの物語。
人間の血なまぐさい歴史と、どうしようもない情愛を描いた作品です。