監督: 高畑 勲
1991年公開
原作:岡本螢/刀根夕子『おもひでぽろぽろ』(1991年)
所要時間:1時間58分

 

本作は、岡本螢のコミックをもとに制作されたジブリ映画で、
ジブリ作品のなかでは比較的大人向けの内容となっています。
主人公は東京で会社員をして暮らす27歳のタエ子。
タエ子は幼い頃から東京に慣れていたこともあって、
山々の連なる田舎というものに憧れを抱いていました。
 

義兄が経営する農場へ行くために山形へ赴く道中で、
自分の幼い日を思い出すというストーリーです。
とても現実的でありながらも、
どこか懐かしさを感じる素晴らしい作品です。
タエ子の幼少時代の学芸会の話が印象に残っています。
平成初期の東京や昭和の田舎の雰囲気が描かれていて、
当時の絶妙な空気感を味わうことができます。