監督: セルゲイ・パラジャーノフ
1965年公開
原作:ミハイル・コチュビンスキー『Shadows of Forgotten Ancestors』(1912年)
所要時間:1時間50分

 

本作は、ソ連・ウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国で制作された映画で、
1920年にミハイル・コチュビンスキーによって書かれた原作が元となっています。
舞台は西ウクライナ南部のカルパチア山地にある村で、
そこではパリイチュークとフテニュークという二つの家が反発しあっていました。
事件は、パリイチューク家の息子の葬儀の日に起きます。
 

葬儀の日にも関わらず、フテニュークによってパリイチューク家の主が殺されてしまうのです。
それがきっかけとなって両家の争いが激化します。
一触即発な環境ではあったので、こうなるのも時間の問題でした。
そんななか、パリイチューク家の最後に残った息子・イヴァーンと、
フテニューク家のマリーチュカと恋に落ちてしまいます。
仲の悪い家同士の子どもたちが恋をするなど許されるものではありませんでした。
叶うことのない悲恋がウクライナの風俗、文化を背景とした舞台で描かれていきます。