監督: ルイス・ジョン・カリーノ
1976年公開
原作:三島由紀夫『午後の曳航』(1963年)
所要時間:1時間45分

 

本作は三島由紀夫の同名小説をもとにアメリカで制作された映画です。
舞台はある港町で、そこで母の房子と二人で暮らす少年・登と、
母の恋人となる竜二という二等航海士が登場します。
登には人に言えない秘密がありました。
それは部屋の壁の穴から母親の房子の姿を盗み見るというものでした。
 

登は父のいない寂しさもあり、
筋肉隆々でたくましい竜二に憧れを抱くようになるのですが、
竜二が自分の母親と恋人となり、父親になってしまい戸惑います。
そこから少年のゆがんだ心が恐ろしい計画を企てていくことになり・・・・。
複雑な人間心理を描き切った三島もすごいですし、
それをアメリカで映像化したのもすごい・・・・。