監督: 佐々部 清
2011年公開
原作:細川 貂々『ツレがうつになりまして。』(2006年)
所要時間:2時間1分

 

本作は、 細川貂々による漫画を原作として制作された映画です。
堺雅人演じる幹夫は毎日燃えるように仕事に力を入れるサラリーマンで、
宮崎あおい演じる晴子は売れない漫画家をしていました。
二人は夫婦で、晴子はまとまった収入を得られていなかったので、
幹夫の収入だけが頼りでした。
そんななか、幹夫は会社でのストレスで様子がおかしくなってしまいます。
初めは怠けているように見えて晴子も訳が分からないのですが、
その症状からいつもの夫ではあり得ない雰囲気だったので、
調べてみると夫は鬱になってしまっていたのでした。
晴子は夫のストレスの源である仕事を辞めるように助言します。
 

収入はなくなってしまいますが、
そんなことを言っている場合ではないのです。
最悪命を絶ってしまうかもしれない。
幹夫が会社を辞めてから二人の闘病生活が始まります。
鬱を治すのは本当に難しいということも伝わるし、
でも身近な人の力、やさしさがどれだけ患者を救うのか、
ということも伝わる作品でした。
それまで頼り切っていた晴子も、
夫の弱弱しい姿をみて今度は自分が頼ってもらえるようにと
奮闘していく姿もとてもすごいし、自分もハッと気づかされるものが多かったです。
片方がくじけてももう片方が支えられるというのが一番良い状態だと思いました。