監督: 両沢和幸

2007年公開
原作:Yoshi ケータイ小説『Dear Friends リナ&マキ』

所要時間:1時間55分

 

平成を代表する小説の形としてまだガラパゴス携帯が普通だったころに流行った「ケータイ小説」というのがありました。
それまで小説は紙でできたものでしたが、ケータイで気軽に読めるようになったので当時はかなり話題になり、
多くのケータイ小説が生み出されました。今でいうKindleの先駆けだったのだと思います。

本日紹介する『Dear Friends ディア フレンズ』はYoshiによるケータイ小説が原作となっています。
完璧な外見で周囲からちやほやされ、かなり図に乗ってしまっている女子高生のリナが主人公です。
当時多かった黒く日に焼けた肌の女子高生を北川景子が演じています。
 


「友達なんているの?」と周りと距離をとるリナ。
ある日、毎晩通っているクラブで倒れてしまいます。
病室で目覚めたリナのもと会いに来たのは、リナと小学生のころの同級生だったと言うマキ。
素朴なマキを本仮屋ユイカが演じています。リナは友達なんていらないと思っていたので、マキのことは覚えていません。
その後、退院したあともリナはぶっきらぼうな生活を続けていましたが、
ある日、彼女を見かねた父がリナの病気についてうっかりリナ自身に伝えてしまいます。
その日からリナの考えの変化が起こり、リナとマキの関係性も進展していくことになります。
今いる大切な人をどれだけ見つめられるか、人生のひとつの幸せってそれに気づけるかどうか、なのかもしれません。