監督:デイミアン・チャゼル

2016年公開

所要時間:2時間8分

 

男女のラブロマンスを描いたミュージカル映画で、
キャッチ―な曲とグラフィカルな映像美、役者たちのダンス、
さらにはとんでもない展開によって一世を風靡した大人気作です。
女優を目指して多くのオーディションを受けるも
なかなか芽が出ないヒロインのミア(エマ・ストーン演じる)と、
売れないピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング演じる)が最悪の出会いののち付き合いはじめます。

 


描かれるのはどこにでもある恋の過程ややり取り。
恋愛関係ってただ「好き」という感情だけでは完結できなくて、現実的な問題やタイミングが左右する、
そんな当たり前だけど、ここまでリアルな結末にしたのは驚きでした。
だけど、観終わってみて、こういうもんだよな、と不思議と腑に落ちたし、そういう出会いや別れをしてもいいんだと
救われるというか、自分を許せる人もいるんじゃないかなあと思えた作品です。

 


立場によって考えることはさまざまだと思うけれど、夢見る恋物語の幻想はそろそろ暴かれていくものだし、
夢見ていた幼少期を過ごして成長して現実に気づかされた大人たちによる新しい”恋物語”だと思います。
もう夢から覚めようよと、そういうわけです(笑)
切れ味バツグンです、是非!