ぴーちゃんは凶暴だ。
拾ってきた仔猫のときからすでに凶暴だった。
拾ってきたばっかりの時から家族全員にとびかかってきて
噛み付いてきたりした。
狙われるのは、いつでも「足」だ。
あんまり本気で噛みついてくるので私たちは
叫び声をあげながら逃げ回った。
ぴーちゃんは狙いを定めてからとびかかってきて
人間の足を両手で抱え込んでから噛み付いてくる。
よくも人の動きをみている。

そこで私たちはぴーちゃんに対抗するすべを考え出した。
新聞紙を棒状に丸めてぴーちゃんを叩きまくったのだ。
しかし、それでも、ぴーちゃんは負けなかった・・・!!
それどころか、ますます凶暴さに磨きがかかり強くなっていった。
まったくなんでこんな性格になってしまったのだろう・・・!!!
そして、狙われるのは人間たちばかりではない。
他の猫たちもぴーちゃんの前を横切った者は
みんな噛み付かれる宿命にあったのだ。


そんなぴーちゃんも、いまや15才。
人間でいったらとっくに老婆だ。よく生きている。
それなのに、ぴーちゃんは相変わらず衰えをみせない。
そして、いまだになぜか私にだけは飛びかかってきて噛み付いてくるのだ。


ぴーちゃんよ。。。
なんて、カッコイイんだ!!