人は生活していく上で、必ず何かでくくられる。
家族、クラス、学年、学校、会社、地域、県、地方、国。その他諸々。
それ自体は何でもないこと。
良いところを讃える時には団体でも嬉しいし、所属意識も高まる。
それは良い効果だと思う。
でも、何かを批判するときに一括りにされるのはかなわない。
だってその中にいるのは一人一人の人だよ。
みんながみんな悪いわけじゃない。
むしろ、大多数はそうではないのだから。
単にその中の少数が目立っただけで、それが注目を集めただけ。
それを一括りにして批判するのはどうなのかと常々思う。
中学生、高校生の頃、少し嫌な思いをした。
同い年の人が何人か、センセーショナルな事件を起こして中学生から高校生の頃にかけてニュースになり、世間を騒がせていた。
この年の子達は何だ?
この年には何があった?
原因を探ろうとテレビでもこんな話ばっか。
別に何にもないよ。
みんなと同じ。
大多数は何でもないのに、目立つ方に気を取られるだけ。
高校2年生の頃、時期は別だったけど、同級生が二人亡くなった。
原因は知らない。
二人目の時に、名ばかり緊急の学年集会が持たれて、学年主任の先生がこう話した。
「お前たち、いい加減にしてくれ。もうこれ以上先生方や親に心配かけるなよ。」
…?
泣いている生徒を前に、この人は何を言っているのだろう。
お前たちって何だ。
すごく冷めた気持ちで彼を見ていたことを今も鮮明に思い出す。
だから、ってわけでもないけど、私も気をつけようと思う。
大きなくくりとしての人ではなく、自分が向き合っているその人を見よう。
時に実体のない大きなくくりを、まるで一人の人かのように、一つのものかのように扱っていることがある。
それは時に大きな誤解をもたらしたり、悲しさや怒りを大きくさせたりする。
自分自身の都合や、思い込み、決めつけでコミュニケーションをとると相手を不快にさせるから。
世の中、いいことの方がたくさんあるのにね。