昨年の2月に発刊したAOMORI GOALvol-8

現在鹿島アントラーズで活躍中の柴崎岳選手が表紙になりました。




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連載記事になっている夏目浩光氏第1回目のコラムを紹介します。
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夏目 浩光(なつめ ひろみつ)
RAB青森放送 ラジオ局 ラジオ編成制作部 副参事
アナウンサーとして報道・スポーツ・バラエティーなど、テレビ・ラジオに出演。
現在はディレクター兼パーソナリティー。RABラジオ「サタデー夢ラジオ」「ラジオにおいでよ」のディレクター。「あおもりTODAY 月曜日」のパーソナリティ

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高校選手権青森県大会の中継も担当 第1回目のコラム

大正7年「日本フートボール大会」として産声をあげた高校サッカー選手

権は、4000チーム以上が加盟し、その歴史は89回を数えました。ザッケロ

ーニ日本代表監督はイタリアでの会見で「学校がスポーツ全般の第一のプ

ロモーターになっている」と教育の一環に スポーツがある日本の文化を

評価しました。全国の教育者がチーム・選手に情熱を注いで日本一を目指

す高校サッカー選手権。夢の国立という舞台を作った人は日本のサッカー

選手が世界で活躍する将来の夢を描いていました。
 僕は、実況アナウンサーとして74回大会から87回大会まで参加しました

。全国の民間放送43社のアナウンサーが何人も東京に集まり、同じサッカ

ー実況を繰り広げるこの大会は、普段の仕事では体験できない年末年始の

刺激的な場所です。この大会に参加でき、素晴らしい経験ができたのは多

くの先輩方の情熱の積み重ねがあったからだと思っています。
 坂田信久さん(現在は国士舘大学大学院教授)は箱根駅伝・トヨタカッ

プなどのスポーツを手掛けてきた伝説のディレクター。富山中部高校で3

年連続選手権に出場。東京教育大学に進学し、将来は指導者として教師を

目指していました。1961年、日本代表の指導の為に来日していた、デッド

マール・クラマー氏の講演を聴き、「サッカー文化を成熟させるには指導

者とマスメディアが重要。」という言葉に心を打たれて日本テレビに入社

。関西で行われていた選手権のテレビ中継を実現させ、55回大会(1976年

)から関東開催にし、国立競技場を決勝の舞台とする現在の高校サッカー

選手権の礎を築いた人です。デッドマール・クラマー氏の言葉に動かされ

、日本のサッカー文化の発展に尽くした坂田さんは、同じメディアで働く

ものとしては憧れの存在です。「サッカーは子どもを大人にし、大人を紳

士にする。」クラマー氏の有名な言葉です。今でも、選手権決勝の国立競

技場のスタジアムには幸せそうに選手を見つめる坂田さんの姿を見ること

ができます。
 11年後の高校サッカー選手権100回大会、その時の日本のサッカー文化

がどうなっているのか楽しみです。