川端裕人「青い海の宇宙港 春夏篇」
高校入試や模擬テスト、国語のワークなどに出題のある作家さんの作品です。少年達が主人公の近未来(むしろもう現在?過去?)SF小説です。“春夏篇”とある様に、“秋冬篇”もあり“宇宙港”の1年間を描いた青春小説になっています。
夏はホラー小説に目がいきますが、秋めいてくるとSF小説が読みたくなります。空が澄んで高いからでしょうか?夜の星空も綺麗に見えるので宇宙を感じやすいからですかね。
宇宙港・ロケット発射台がある多根島(種子島)に宇宙遊学に来た天羽駆は、宇宙よりも動植物が好きです。同じく遊学に来ている仲間達は、しっかりと宇宙好きなので少し気遅れしていました。ですが、自然豊かな多根島の里親(ホームステイ先)や、小学校の仲間達と過ごすうちに“ロケット”に巻き込まれていきます。多根島特産のサトウキビの黒糖を燃料に使った“ボンボンロケット”(キャンディロケット)など、自然と宇宙、ロケットの繋がりを意識する様になり・・・。
近未来の宇宙開発を描いた小説ですね。名作も多数あり、未来を予測する物語として子供達にはぜひ読んで欲しいジャンルです。本作はロケット開発や衛星、観測、民間ロケットなど、もう“今”や“過去”になってしまった事象もあります。その分リアリティを持って読めました。
他にも笹本祐一、野尻抱介、小川一水、岩本隆雄などなど、おすすめ作家の枚挙にいとまがないジャンルです。秋の空を見上げてから読んで欲しい本です。
