小林凜「ランドセル俳人の五七五」


 小学生による句集と、母親の手記を織り交ぜた1冊です。表紙にある様に、小学校で“いじめ”にあい不登校になった(させられた・選んだ)家族の作品です。

 リレー小説「なみきビブリオバトルストーリー」の作中で紹介されていて、気になり購入しました。不登校の手記としてもおすすめですが、単純に句集としておすすめします。俳句の授業がある小中学生には、特におすすめします。



 凜くん(俳名)は未熟児で産まれて、同学年より小柄な少年でした。小学1年生から集団での“いじめ”にあいます。言葉の暴力、物理的暴力が度を過ぎて家族が参観に行っても、その行為は止まりません。目の前で起きても、学校(担任、教頭)は見なかったことにしてスルーしていたそうです。令和の今だとSNSなどで炎上して懲戒処分になりそうです。

 そんな凜くんの救いの無い日々を救ったのが“俳句”です。母、祖母、祖父に支えられて始めた“俳句”での表現が、凜くんを強くします。結果、凜くんは不登校を選択し、海外の人々とも繋がり成長します。


 最初は、“小学生の句集”という珍しさで手に取りました。でも、ページを捲って現れる作品は“普通に情景が浮かんで、心を動かす”ものでした。凜くんの才能が周りを動かしたのだと感じます。(表紙の一句は、いじめ関連ですが、それは一部です。)

 季語の選び方や、漢字や切れ字など、大人の俳句と違いは無いです。俳句学習や漢字学習などがある小中学生は一度読んでほしいですね。保護者にも、子育て目線で“いじめの被害者・加害者”を、深く考える良い教材に感じるのでおすすめします。


 ちなみに、小林凜くんに対しての“いじめ”があまりにも気になり、現在に凜くんを検索しました。しっかりと成長されてステキな大人の俳人として活躍されています。小林凜さんのアメブロをフォローさせていただきました。


 表現者として活躍されることが、いじめ加害者や放置した教員に対しての抵抗となり、いじめの減少につながることを祈ります。