日本児童文学者協会・編「迷宮ヶ丘三丁目 消失ゲーム」
廣嶋玲子、田部智子、最上一平、楠木誠一郎、柏葉幸子
5人の作家による児童書の短編集です。10冊のシリーズ物の3巻で、ホラーとファンタジーが丁度良い塩梅の巻でした。怖すぎず、ハッピーエンドも有りでおすすめです。
廣嶋玲子さんは「銭天堂シリーズ」の作者です。今作でも「不思議駄菓子屋」を書かれています。銭天堂の名前は無いですが、ほぼ銭天堂でした。銭天堂本編にもある話しなのかは不明なので、ファンは確かめてみて欲しいです。
また、最上一平さんは中学入試に出題された作家さんなので、小学生におすすめです。
この巻は、ホラーとファンタジーが交互に配置される構成でした。小学生が主人公の、学校での人間関係を中心とした不思議なストーリーを楽しめます。駄菓子、ゲーム、スニーカー、学校の七不思議など子ども達の大好きなアイテムを使ってホラーファンタジーの世界に引き込んでくれます。ぜひ手に取ってください。
