竹内真「図書室のキリギリス」。
高校入試出題のシリーズ作品の一巻です。
夫の疾走からバツイチになった女性が主人公です。童話のキリギリスのように人生の準備をしてこなかったため、生きる為の就活から物語はスタートします。 元フリーの旅行ライターで本が好きだったことから、高校の図書室の司書の仕事にありつきます。そこで出会う生徒たちや、先生たち、本との不思議な出会いが素敵な作品でした。
主人公にサイコメトリー的な能力があるのですが、不思議系のファンタジーにはならず人間関係を追って読めました。ミステリー要素もあり、本の紹介もありのおすすめの本です。
高校入試や小中学の国語のワークに出題されることが多い作家さんなので、学生や保護者におすすめします。