竹内真「文化祭オクロック」。


 高校入試や国語のワークに出題の作家さんの作品です。(入試出題は「図書室シリーズ」)

 今作は静岡県夏休み推薦図書に選出の作品です。私が知ったのは、名取佐和子「図書室のはこぶね」の出典からです。


 文化祭を舞台とした学園青春ミステリー小説で、中高生におすすめの本です。青森市では、夏休み前の文化祭が一般的なのでこの時期に読んでもらえると更に引き込まれながら読めそうです。


 文化祭で文化部が企画したミニFMラジオのDJが何処か怪しいというところからスタートします。

 歴史ある高校の敷地内にある由緒正しい壊れた時計塔を復活させることが目的のようです。でも、巻き込まれ動かされる生徒の選出は意図を感じます。

 謎のDJは誰?本当の目的は何?とミステリー要素たっぷりの青春小説です。


 何気ない言葉によるイジメ問題など、学校内の問題点を扱いながら爽やかな青春小説となっています。「図書室のはこぶね」も名作だと感じましたが、今作も名作です。学校祭のワクワク、ソワソワが伝わって大人には懐かしく感じられます。


 竹内真さんの作品は国語の出題が多いので何冊か積んでいますが、早めに読みたいと思います。