山本弘「ニセ科学を10倍楽しむ本」。


 素直さは美徳ですね。でも、考えなしに信じるのは、盲信で現代では危険です。最近は、スマホで気軽に情報の正誤を確かめることもできます。ただ、そこまでしない事が多いですね。だからこそ、この本はおすすめです。


 メディアリテラシーに関してのノンフィクション本です。今まで世間的には信じられている「ニセ科学」をしっかりした知識で見抜き、逆に楽しむ本です。

紹介されるトピックは、


 水やご飯に話しかける言葉で、結晶や醗酵が良くなったり、悪くなる?


 「波動水」や「マイナスイオン」のウソ


 「ゲーム脳」なんて無い


 「昔の方が治安が良く、最近犯罪が増えてきた」はウソ


 「脳トレ」のウソ


 「外国産食品」の危険性と安全性


 ベストセラー「買ってはいけない」のウソ


 「血液型性格診断」のウソ


 動物や雲の形での「地震予知」


 「人類滅亡」本


 「アポロの月面着陸」を疑う学者は専門家では無い


 ゲルマニウムやトルマリンでは健康にならない


などなど、沢山紹介されています。楽しいです。


 よくテレビや雑誌などで肯定、否定をする学者は違う学部の教授が多く、基本的には素人なこともあるそうです。

 ネットで調べれば、怪しい海外の大学、分野の違う教授など丸わかりですがそこまでしてませんよね。そこまでした上で、楽しみながら否定して、正しく対応できる人になりたいと感じました。


 情報検索の手順なども、易しく詳しく解説しているので中高生におすすめです。