和泉悠「悪口ってなんだろう」。


 先日、カズレーザーの番組で紹介された新書です。教育に関わる仕事柄、興味があり購入しました。


 「悪口」を正確に分析、分類し解説しています。

 本書では悪口とは、「他人のランクを下げる言葉・行為」だと解説しています。批判との違いや差別の歴史など興味深く読めました。原始的な生活においても悪口は存在して、何より上手に使いこなしているという事例が衝撃的でした。


 ネット時代にハラスメントが増えているからこそ意識したい事柄です。正確な批判に関しては、東京都知事選に出馬表明した広島県安芸高田市長が議会で同様のことをおっしゃられていました。言葉の正しい使い方を今一度確認します。


 高校生や教育現場の大人、それ以外の大人にもおすすめの一冊です。