朝里樹「21世紀日本怪異ガイド100」(裏逆どら・イラスト)。


 実話怪談などに登場する怪異の解説本です。もっと早く読んでおけば良かったと感じます。ここ5年ほどの間に出てきた怪異系の小説、マンガの元ネタの出典が分かります。


 小説でいうと、小野不由美 、内藤了、芦花公園、宮澤伊織 などなどが描く怪しい世界観の元ネタです。


 マンガだと、呪術迴戰、ダンダダン、後遺症ラジオ、裏バイト逃亡禁止 などなど色々な作品にででくる怪異や呪物の元ネタです。

 「くねくね」「八尺様」などなど100も紹介されています。怪異紹介なので100個というのも良いですね。


 多くは、ネットロアからなのは知っていましたが、改めて見ると面白いです。民俗学やオタク要素がたっぷりで興味深いです。「2ちゃんねる」スゲーってなりました。博之のおかげで巨大なコンテンツが生まれてますね。最近の小中学生は、博之を論破王の人だと思っているようです。


 流行ってるマンガや小説を純粋に楽しむのも良いです。でも、子供達には、元ネタを知って、作者の意図や作品の奥深さを愉しむことも覚えて欲しいです。

 探究心という点では、小中学生にはおすすめの本です。