エーリッヒ・ケストナー「飛ぶ教室」山口四郎訳。


 1930年代の児童書です。

 小学校の図書室にあり、見てはいましたが初めて読みました。

 きっかけは、#名取佐和子 「図書室のはこぶね」です。作中の重要な小道具だったので、気になり読み始めました。



 1930年代のヨーロッパの寄宿舎学校が舞台の青春小説です。

 現在の日本とは、環境や習慣が違うので物語に入り込むのに時間がかかりました。ただ、5人の少年達が、それぞれに精一杯の頑張りで人を思いながら生きる様子はしっかりと読ませてもらいました。

 いつの時代も変わらない正義感、反抗心、思いやりを感じます。「図書室のはこぶね」での役割りもわかり、すっきりしました。


 正直、選ぶ「版」を間違えました。自塾教室に置くように、選んだのですが、平仮名が多いのと、中途半端に古い言い回しで読み進め難かったです。

 小学生のときに読んでおけば良かったと後悔しました。未読の大人には、他の版をおすすめします。