村上しいこ「青春は燃えるゴミではありません」。
高校入試対策の模擬試験に出題された作品です。
短歌を歌う「うた部」の女子高生が主人公です。
父親の勤めている会社が吸収合併になり、主人公がそれまで描いていた将来像から梯子が外されます。部活の親友達がそれぞれの環境で次のステージへ動き出す中、自分だけが取り残された様になり苦しみのなかを過ごしています。
そんなとき、部活の後輩が慰問先の老人ホームで問題を起こし、その解決にも心を痛めていきます。
かなり苦しい青春小説です。
運動部のような爽快感は無く、追い込まれる主人公を救うのが、「人の喜び」、「うた」「人間関係」でした。
文化部ならではの「熱」を感じる作品で、あっという間に読了でした。「海の青」が際立つ名作です。
余談ですが、模擬試験で切り取られた部分では後輩の男の子は、良いやつに見えてました。でも、とんでも無く常識の無い問題児だったのが判明です。文章の切り取り方、読み取り方には注意が必要だと再認識しました。
