~卒業研究ガイダンス~
「暗黙の人格観」後編です。
人は、自分や他人のパーソナリティを、はたしてどのように認知しているのか。
そのあり方を示す「暗黙の人格観」についてです。
自分や他人の人格を判断する観点には、従来、基本的に3つの柱から成る諸因子があるとされてきました(「基本3次元」)。しかし近年、若年層を調査すると、因子分析の結果、3つでは収まらない要素が見られるようなのです。「基本4次元」とでも言うべき構造への変化です。つまり、近年、人格認知の構造に変化が現れているのかもしれないという課題が見つかり、この探求となりました。
さて、こうした調査研究の報告の中で、関心がもたれたのは、自分と、もう一人の自分の人格です。つまり、今の「私」と「ありたい私」についてで、現在の自分をどう見ているか、これに対して、あるべき自分・理想の自分をどう見ているか、この2つの比較が興味深いものでした。調査した大学生のデータから、その因子の現れ方において、従来の傾向やパターンには必ずしも同調しないようなものが見られたことでした。これが何を意味するか、他の年代との比較などもこころみる必要があるかもしれません。
おわりに、報告者は次のように述べられました。
では、今後、この研究をどのように自分の進む道に活かしていくことができるだろうか。
他者のパーソナリティ認知のあり方について勉強していく過程で、実際、自分自身を解析しますと、自分の他者認知のしかたが良くも悪くも分かってきました。こんな風に人を見ていた私なのだ。それは一種の痛みでもありましたが、反面大変役立ちました。今後も自分の仕事に活かされるであろうことを強く感じました、と。
卒業研究ガイダンスが、6月26日に八戸サテライトスペース、27日に青森学習センターで開かれました。
ガイダンスは、履修ガイダンスビデオの上映に続いて、所長による卒業研究の進め方の説明、そして、卒業研究履修上の手続きの説明という内容で行われました。
所長の説明は、本センターの学生さんの近年の例、および他大学教員時代の指導学生さんの卒業論文も紹介しながら、研究の進め方、論文の書き方について、次のような内容でした。
論文とは 論文の価値 評価
テーマの選び方 テーマの絞り方
タイトルの付け方
準備段階で行うべきこと 資料やデータの収集の方法
論文の倫理 他説と自説の厳密な区別
などについて、具体例に即した詳しい解説がありました。
論文の作成は、膨大な時間と、緻密な作業の連続で、確かに大変な仕事ですが、それだけにこれまでにない達成感が得られます。
是非、挑戦してみてください。
お知らせ
なお、今回のガイダンスに参加できなかった方で、いろいろ不安、心配、疑問などお持ちの方は、遠慮なく所長までおたずねください。
また、卒業研究以外にも、(小)論文、報告書、計画書等の作成に関わるご相談も受け付けておりますので、センターの方に、または直接所長に声をかけてください。
平成26年7月1日