今日は、みっちゃんがストーマ の手術を受けた時の同室の奥様達と女子会をした。
Aさんのご主人は5年前、Bさんのご主人は2年前に亡くなった。
B夫さんはBさんのガン治療中、ショートで誤嚥性肺炎になり、Bさんは自分の体も大変なのに入院に付き添って、その甲斐もなく亡くなってしまった。
憔悴しきったBさんは見るのも辛いほどだった。
今日は元気な姿にホッとした。
ご主人の遺骨をブレスレットにして、ダンディーな写真を持ち歩いていた。
帰り道Aさんを車で送っている時、Aさんがポツリと言った。
「Bさん、すごいね」
「そうだね。でもそれは亡くなる時のご主人の状態が違うからだよ」
A夫さんは軽い認知症の時癌の手術を受けて、目が覚めた時は認知症が進んで、別人のようになってしまった。
だから私は元気だった頃のA夫さんを知らない。
遺影のA夫さんは私の知らない素敵な方で驚いた。
私の知っているA夫さんは、一人でご飯も食べられなくて意思の疎通もままならない、歩く事もできない人だった。
それでもAさんはタクシーに乗って毎日病院に来ていた。
Bさんは自転車で、私は車で、お昼からパートまでの時間を病院で過ごした。
3人(6人)で退院までの2ヶ月ほどを一緒に過ごした。
A夫さんが退院してからも、着付けを教えてもらったり、ときどき家に遊びに行っていたけど、Aさんは献身的に介護していた。
お金がないわけじゃないのに、どうして施設に入れないんだろうと思ったくらい。
A夫さんも誤嚥性肺炎で、最期は療養型病院に入院したけど、その時も毎日通っていた。
「私は元気な頃のA夫さんを知らないよ。でも突然変わってしまったご主人を施設に預けないで、最後までみたAさんはすごいと思うよ」
「ありがとう。あなたもね」
10年前、みっちゃんがあのまま逝ってしまっていたら、私もきっと遺骨ペンダントを首から下げていただろう。
でも今はAさんの気持ちがよくわかる。
また女子会やろうね。