こんにちは。

副代表の森内です。

 

 

最近の臨床では、

ボディワークや運動療法を特に使って行っています。

今までは徒手療法に加えて、ボディワークを行っていました。

 

今回は運動療法などに焦点を当てて行ったところの臨床報告です!

 

 たまにはPTっぽく書いていきます。

 

起立動作時に殿部特に仙腸関節付近に痛みの訴えが聞かれる症例。

 

起立動作時になぜ痛みが生じるのか?

 

問題点としては、

 

・殿筋が筋力低下、協調性の低下

 

・脊柱の可動性低下(胸椎レベル)

 

・運動パターンの偏り

 

・長期的な膝関節の痛みによる支持性低下

 

・足部のアーチ低下

 

などなど。

症例報告会などで問題点を挙げたらキリがない。。。

 

 

それに対して順々にアプローチしていくのも大切ですが、まず起立動作に必要な要素である股関節の動きに着目してアプローチ。

動作で重要になることは、股関節の外旋とそれに対応する膝関節、足部の位置が大切だったりします。

 

 

そのため、股関節の外旋を促す動きと梨状筋など深層外旋六筋に対してストレッチの要素と動きの要素を作っていき股関節の内外旋を作ります。

 

 

介入はそれだけであとは股関節の回旋の動きから寝返り動作の中で骨盤と脊柱の連結を作ります。

 

 

すると、起立動作が円滑になり痛みや重さの症状がなくなりました。

股関節の回旋の要素がしっかりと起こると股関節の情報が臼蓋を通して仙腸関節の動きを作るため痛みや脊柱のエロンゲーションにも関わっていきます。

歩行も円滑になり笑顔がみられました。

 

 

 

翌週行った時は、円滑性そのままで痛みの訴えはなくなっていましたが、重さの症状だけが残存していたので継続的な介入も必要だなと思います。

 

 

そこで運動療法の良い所は、「気づき」を与えながら介入できるという点。

 

運動中は常に神経系は働くため脳に情報が上がります。どう動いているかを意識してもらうことで気づきが得られ易く、運動に繋がりやすいです。気づきが生まれることで身体の変化は著名に変わりますし、何されてるかわからないと情報として脳に上がらないため身体の変化は起きづらい傾向があります。

そのためどう気づきを与えるかがポイントです!

 

また、運動に対する患者さんの反応も大切で、過度な情報になると患者さんから突然話を逸らすようにしますのでその時は過度な情報なんだなと思って少し休憩を挟んだりします。その位脳の中では過剰な情報になって処理しきれない時もあります。

 

 

徒手療法の場合も「気づき」は与えれますが、患者さんによって意識が向きづらいことも多々あります。それと運動不足というより臨床でよくいる寝たきりの方には効果が薄い印象が最近あり、動く必要性が臨床ではあるな~と。整体とかでこられる方は、日常生活は痛みがあってもなんとかされている方(日常生活を営む上での動きは保たれている場合)が多いので徒手療法が効果的ですが、そこが病院内などと整体など予防医学などの観点との違いなのでしょうか?

 

 

最近感じることは運動の必要性は病院などに特にあるな~と思います。予防医学の観点でも重要ですがそこは割愛。

それに加えて、徒手療法があると効果的で運動だけでは足りない要素もありますし、徒手療法だけでは足りない要素が運動にはあったりというのが個人的な考えです。

両方知っていて損はないですし、徒手だけに偏って運動がみれないのはセラピストとして仕事する上ではリスクにもなるかなと思います。逆もまた然り。

 

という臨床報告から最近の個人的な考えでしたー笑

 

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