みなさんこんにちは
青森県立郷土館 指定管理者TTHAグループの櫻庭です
さて、自然観察会のお話しの続きです
たどり着いたのは大滝沼
これぞ湿原といった風景ですよね
ちなみに、大きく3種の植物が分布しています
まず、水の上を浮いているように見える植物はコウホネ
双眼鏡で見ると、黄色くかわいらしい花が咲いていましたよ
コウホネより手前側の、背の高い植物はフトイ
(背が高いのにフトイ・・・タカイじゃないのか・・・)
手前側に生えている背の低い植物はヨシ
これらの植物、水の深さによって生育できる場所が異なるそうで
コウホネは水深が少し深い場所
フトイは浅い場所
ヨシは湿った土
に生えます
ですので、植物担当の齋藤先生は、植物の分布を見ただけで沼の深さがわかるのだそうです
例えば、こちらの写真で見ると
こんな感じ
こちらの写真だと
遠くから見ても、どこまでが地面なのかわかってきますよね
こういう見方ができると楽しいです
ちなみにこの辺りは、地質的に屏風山砂丘地と呼ぶそうで、砂と泥炭が交互の層になっているのだそうです
とうことで、引き続きベンセ湿原を散策です
湿原の中は、この木道が通り道になります
ベンセ湿原といえば、ニッコウキスゲ
なのですが・・・
この時期はすでに花の見ごろは終わっており、大きな実を作っていました
でかいおいしそう
ニッコウキスゲが見られなかったのは残念でしたが、
ベンセ湿原のもうひとつの名物
ノハナショウブがたくさん咲いていました
きれいな紫の花です
こちらはミズチドリ
ランの仲間で、白い小さい花がかわいらしいですね
ということで、午前の部、ベンセ湿原の散策は無事終了
ちなみに、湿原を歩いている最中にホオアカとオオヨシキリという野鳥を観察することができましたよ
かなり遠くから双眼鏡で眺めたので、残念ながらカメラで撮影することはできませんでしたが、姿をバッチリとこの目に焼き付けてきました
先生方が「ほら、あそこにいるよ」と指さして教えてくれたので見ることができましたが、一人では絶対に発見できなかったと思います
改めて、その道のプロの方々と一緒にまわれるのはありがたいことだと感じました
午後の部につづく・・・