みなさんこんにちは
青森県立郷土館 指定管理者TTHAグループの櫻庭です
さて、3月に新聞に掲載されていましたが、
大平山元Ⅰ遺跡(おおだいやまもといちいせき)出土品と
平川市の板碑(いたび)が
新たに青森県重宝に指定となりました
東奥日報 2019年3月23日掲載
そして、今月の22日月曜日には、その指定書の交付式が郷土館で行われましたよ
というのも、今回指定となった大平山元Ⅰ遺跡出土品203点のうち、
81点は郷土館が所蔵&展示をしているのです
(ほかの122点は外ヶ浜町の大山ふるさと資料館で所蔵&展示しています。)
こちらが新たに青森県重宝となった出土品
土器片や石鏃(矢じりのこと)、石斧などいろいろありますね
ちなみに、
「県重宝」というのは青森県ならではの呼称
今回のように、自治体が指定した文化財を、ほかの多くの都道府県では「有形文化財」と呼んでいるそうです
そして、ちなみにちなみに
郷土館建物の旧館部分は国の登録有形文化財となっています
これは文字通り、国が郷土館の建物を有形文化財として指定しているということ
郷土館の建物、実はすごいんですよ(๑• ̀д•́ )✧ドヤッ
と、話が脱線してしまいましたが
この日、めでたく青森県重宝指定書が交付されました
文化財保護課長から郷土館長へと指定書の授与
(゚∀゚ノノ゙パチパチパチパチ
さて、この大平山元Ⅰ遺跡の出土品、何がすごくて県重宝になったのでしょうか
一言で言うと
「旧石器時代から縄文時代への移行時期の遺物だから」
旧石器時代に特徴的な石器と、縄文時代に特徴的な石鏃や土器が大平山元Ⅰ遺跡からは一緒に出土しています
この時代の移行時期を示す遺物は全国的にも少なく、大変貴重な資料なのだそうですよ
さらに、こちらの土器片は日本最古であり、世界最古級のものだと言われています
年代的には約15,700年前
土器片の中には火を受けて変色していたり、炭がこびりついたりしているものも
こんな昔から、土器を使って煮炊きをしていたようです
驚きですね
新たに青森県重宝となった大平山元Ⅰ遺跡出土品は、郷土館の考古展示室で展示中です
ぜひご覧になってくださいね