会社に着くと出会う人に挨拶をし、ロッカーに鞄を仕舞いつつ、水筒だけ持って、タイムカードを押し、デスクに座ってメールの確認をしながら、後から出勤して来る同じ課の人間の挨拶に目もくれずに挨拶を返し、仕事を始める。偶に持って来た水筒に口を付ける以外は飲み食いせず、質問に答える以外は、会話をせず、パソコンを触り続け、昼食は外で取り、戻ったら再開する仕事は眠気との闘いが主だったりする。しかし、慣れて作業化した仕事他の人は作業化してないのかもしれない私は作業化したくて、作業にしてしまったのか、作業と思う幅が広いのか、ともかくほとんど思考をせずにこなしていくそれは、作業そのものだった。終業時間を少し過ぎたのを確認して、デスクを立ち、空になった水筒を持って退勤の挨拶、タイムカードの打刻を済ませ、ロッカーに寄って、水筒を入れながら鞄を持って帰路に着く。平和な一日だった、なんて考えに至らない程の平坦さに機械のように動いていく私が日々に存在している。