何見てるんですか | 青ミドロ 前世はたぶん苔 

青ミドロ 前世はたぶん苔 

ウソとホントを織り交ぜながら書いています

先日、利用者さんがすごい勢いで私を呼びに来ました。

言葉が話せない人なので何だかわかりませんが、とにかく何か困った様子です。

 

連れていかれた所は同僚のMさんの所。

すげぇ怖い顔でMさんを睨む利用者さん。

 

Mさん「え、なんでそんな怖い顔してるんですか、私何かしました?」

 

私の手を引っ張ってMさんを指さして何か訴える利用者さん。

 

青ミ「何やろ、何かありました?」

Mさん「わかんない、急に走ってったと思ったら青ミさん連れてきた」

 

怒った顔でMさんをドアの所までつれて行くと私を呼び、指さして背中を叩けというジェスチャーを繰り返します。

 

青ミ「え!Mさん叩くんですか?なんで?嫌ですよ」

Mさん「あ。ちょっと見て、指さしてるの私じゃないみたいですよ」

青ミ「そうなの?じゃあ誰ですか、もっと上?・・・背中の上?・・・この辺ですか?」

 

利用者さん「うんうん!」

 

こんな何もない所を叩けとはどうすればいいんですか。

すると利用者さんはジェスチャー全開で訴えてきます。

 

Mさんを指さす

叩きまくる

うちわであおぐ?

鼻をつまむ

あっち行け

青ミを指さす

頭を下げる。

 

青ミ「Mさんの背中が臭いから叩いてあおいで消せ、と。そういう事ですか?」

 

利用者さん「うんうん!」

 

何それ、なんてひどいこと言うんですか(笑)

とりあえず言われるがままにMさんの背中をたたき、うちわであおぐ真似をしました。

 

利用者さん「(怒りのポーズ)」

なんでや、言われた通りやりましたけど!(笑)

 

さっきのジェスチャーをもっと全力でやって訴えるので、これは本気度が足らないんだなと思いました。

もういいや、わかんないけど、友人Aにやったアレやっとこう。

 

青ミ「背中をさすって叩いて拍手パンパン!これでどうですか?」

 

満足そうな利用者さん。

あぁ、納得してくれたんですね、良かったです。

 

ドアの外に向かって手を振り、パンパン!と手を打ち合掌して頭を下げる利用者さん。

Mさん「あ、なんかくさいの無くなったね」

 

え、やだ、Mさんったらさっきは臭いとか言ってなかったよね?

利用者さんは誰に向かって合掌してるんですか?

怖い。

 

ちなみに友人Aにやったアレとはこれです。

 

私だけがいつも、何がなんだかわからないポカン状態です。

怖い。