口唇口蓋裂の形成外科の初めての診察は
生後1ヶ月のころでした。
病院によってや先生によって違うみたいですが息子のかかっているこども病院では見た目に関わることなので口唇の手術はできるだけ早めに生後3ヶ月位で行うそうです。
しかし小さく産まれた息子は体重が足りていないので1ヶ月遅れでやることになりました。

そして1回目の手術は口唇裂の手術をする前に口の中にワイヤーを入れて1ヶ月間で少しでも蓋裂の間隔を狭めて口唇裂を綺麗に閉じれるようにするという手術でした。
口唇裂のための手術みたいな感じで先生も簡単そうに話していました。
2泊3日で手術の次の日には退院できるとのことでした。
全身麻酔なので心配はありましたがその次の月にある口唇裂の手術の方が大変というイメージでした。


しかし今思えば今まで口唇口蓋裂、尿道下裂等で5回全身麻酔の手術をして付き添いで一緒に入院しましたが、息子も私も1番辛かったのはこの手術でした。(もしこれからされる方がいたらびびらしてたらすみません)


前日に入院し、翌日の朝一で手術でした。
手術室までは私が抱っこして連れて行きました。看護師さんに渡す時は涙がでました。
ごめんね。とやっぱり思ってしまいました。

ピッチを持たされて主人と待つ時間は本当に時間が過ぎなくて楽しくなくソワソワする時間でした。

3時間位で手術は終わりました。
麻酔の影響で寝ていました。顔を触らないように手には抑制筒をしていました。
目を覚ますと痛いのか泣き続けていました。
なのでずっと抱っこしてあやしていました。
夕方からはミルクが始まりましたがそれが飲めるようにならないと退院できないとのことだったので飲ませようとしますが口の中にワイヤーが入っている状態なのでいつもと違って飲みにくいのか痛いのか飲めませんでした。
そこから次の日の朝までが本当に地獄のようでした。
お腹が空くし泣き続ける息子を抱っこして何度もミルクに挑戦する。付き添いをしているからなのか看護師さんも見に来てくれずどうしていいのかコツがあるのか分からず私も右往左往でした。
全く一睡も出来ずに朝が来ました。

でも突然朝になった途端息子は70CC飲んでくれました。痛みがとれたからなのかお腹が空き過ぎたのか何故だったのかは分かりませんが飲めるようになった時は「あー帰れる!」と思いました。


無事に退院してその日は息子と昼間からずっと寝て過ごしました。


今考えてもあの手術が息子が一番泣いて一番寝れなかった手術で入院する度にあの日のことを思い出す苦い記憶です。