帯状疱疹ワクチン　シングリックス2回目

昨日、帯状疱疹ワクチン”シングリックス”の二度目の接種を受けてきました

このワクチンは、50歳以上を接種対象としており、初回接種から２～６カ月程度の間隔で二度目の接種を受けることで、９年間から一生涯？、帯状疱疹の発症を最大97％の確率で防いでくれます

ちょうど二カ月前に一度目の接種を受けており、今回が二度目です

接種費用は一回あたり22,000円とかなりお高いですが、今年から会社が全額負担してくれることになったので接種しました。

こういう制度はとても助かります

終業後、自宅近くの消化器内科へ。

いつもは夕方は空いているのに、今日はすごい人で、過去一の大繁盛

発熱した人用の隔離スペースに患者さんが待機してたり、普通に待合室にいる人が看護師さんからコロナの説明を受けて帰って行ったりで、コロナの第11波が来ているという報道を垣間見ることに。

受付するとすぐに問診票の記載。

ほとんどが「いいえ」ですが、

「今までに予防接種を受けて、具合が悪くなったことがありますか」には、「はい」で回答。

新型コロナと初回の帯状疱疹ワクチンを受けた時に、

接種箇所に痛み、微熱、頭痛、倦怠感が２日程出たので、その旨を記載。

この記載が必要なのかどうかは分かりませんが、いつも何でも正直に書いています。

過去に様々なワクチン接種を受けていますが、幸い大きなトラブルは無く、平穏無事に過ごせています。

Why shingles vaccine？？

何故、帯状疱疹ワクチン接種を受けるのか。

中咽頭がんの闘病ブログではありますが、何故帯状疱疹ワクチンを受けるのか、説明したいと思います。

私の中咽頭がんが判明したのは、「顔面神経麻痺」の治療で地域の大きな病院に掛かってた時に、無理を言って頸部リンパ節の生検をしてもらった為なんです。

数か月前からリンパ節の腫れが気になり何度もあちこちのお医者さんに診てもらいましたが発見してもらえず、リンパ節の腫れだけが少しずつ大きくなっていくことに不安を感じていました。

そんな時に顔面神経麻痺を発症してしまい、大病院へ掛かります。

顔面神経麻痺の担当科は「耳鼻咽喉科・頭頚部外科」です。

そう、中咽頭がんを始め、頭頚部がんの担当科も「耳鼻咽喉科・頭頚部外科」です。

大病院の耳鼻咽喉科・頭頚部外科で顔面神経麻痺の治療を受けている時、医師にリンパ節の腫れを説明し、検査を嘆願したのです。

検査の結果は見事？クラス４で癌を発見して頂き、その時は既に顔面神経麻痺はほぼ治療が終わる程度まで回復していたので、その日をもって私は「顔面神経麻痺患者」から「中咽頭がん患者」になったのです。

話を顔面神経麻痺に戻しますね。

顔面神経麻痺には大きく分けて２つの病状があり、（本当に大雑把に２つに分けてるだけですよ！）

１つは私が発症した「ベル麻痺」

ベル麻痺 - ベル麻痺 - MSDマニュアル家庭版ベル麻痺－原因、症状、診断、および治療については、MSDマニュアル－家庭版のこちらをご覧ください。

www.msdmanuals.com

もう一つはRamsay Hunt症候群（通称：ハント症候群）

Ramsay Hunt症候群　―重症例を減らすためには何が必要か―

www.niid.go.jp

こちらのサイトにも書かれている通り、私が罹患したベル麻痺は、比較的予後が良く、発症後数カ月以内に元に戻ることが多く、後遺症が残るリスクは比較的小さいものです。

反対に、ハント症候群は予後が悪く、国立感染症研究所のサイトには以下の記載があります。

診療上の問題点
Hunt症候群はBell麻痺と比較して一般に予後が不良であり、自然治癒は30％（Bell麻痺70％）、初期から十分に治療を行っても治癒は60％（Bell麻痺90％）程度に留まる。すなわちいったん罹患すると、麻痺が残存する可能性が高い点がBell麻痺と大きく異なる。また、回復途中から病的共同運動（閉眼時に口が動く、あるいは口を動かすと同時に眼が閉じる）や患側の拘縮（いわゆるヒョットコの顔）が著明になり、麻痺そのものに加え、これらの後遺症と一生付き合わなければならなくなる可能性も高い。

ベル麻痺を経験し、顔面神経麻痺の恐ろしさを痛感している自分にとっては、この記事は読んだだけで小心者の自分を震え上がらせるに余りあるものでした。

できる事なら、二度と顔面神経麻痺にはなりたくない。

ハント症候群は尚更！と思って読み続けるとこんな記載も。